たまごの賞味期限で知っておきたいこと
たまごの賞味期限表示は1999年からスタートしています。
賞味期限とは「 生で食べられる期間 」のことです。賞味期限を過ぎた卵でも、
加熱すれば食べられます。
なぜ、1999年から賞味期限をつけるようになったかというと、1990年頃から
卵や肉が原因食品と考えられるサルモネラ属菌による食中毒事件数が増加し
問題視されるようになったからです。
そこでサルモネラ属菌による汚染率を低減させるため、生産・流通の関係者を
中心に、飼育環境、製造工程、輸送・保管の仕方を見直す取組を進めました。
そして1999年から賞味期限表示が義務付けられました。
2000年以降はサルモネラ属菌による食中毒事件数は減少に転じています。
賞味期限の設定は、万が一サルモネラ菌が卵内に存在していた場合を想定し、
増殖させないために保管温度によって決めています。
下記は生食できる期間の一般例です(サルモネラは10度以下の環境で増殖できない)
10度 57日 20度 30日 30度 13日(けんぞう先生の卵事例ハンドブックより)
夏と冬では外気温の違いから賞味期限を変えることができますが、家庭用として
流通しているパック卵は1年を通して2週間程度の賞味期限の商品が多いです。
当社は取引先様との流通や保管の状況によって、個別に設定しています。
皆様に美味しく召し上がっていただくために、購入した場合は10度以下で保管を
お願いします。また、賞味期限以内でも、ヒビが入っているものは、加熱調理して
召し上がってください。